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国政ニュース詳細

2020年1月17日
【日々「国の生命線」を守っている職員と共に。】

福岡出入国在留管理局・福岡空港出張所、博多港出張所ならびに長崎県大村市にある大村入国管理センターを視察しました。

福岡空港はいわずと知れた九州の空の玄関口。福岡空港に乗り入れている国際定期路線を運航する航空会社は29社(うち28社は海外の会社)で韓国4都市、中国6都市、台湾2都市、香港、マカオ、フィリピン、米国2都市、ベトナム2都市、タイ、シンガポール、マレーシアとの間で週802便、1日平均で114便の到着・発着便数を数え、出入(帰)国者数は684万人を数えます(平成30年・過去最高)。当然、大変な混雑となりますが、入国の審査を短縮するために「バイオカート(上陸申請者から指紋・顔写真などの個人識別情報を取得する専用機器)」が導入され、目標としている「上陸待ち時間20分以内」の達成率は81%に達しております。しかし、あくまで最後は「人」が出入国の可否を判断します。長蛇の行列と冷静に対峙している入管職員に心から敬意と感謝を伝えさせて頂きました。

他方、博多港は我が国最大の海の玄関口です。連日、巨大な観光クルーズ船が外国人観光客を乗せて寄港していますが、視察時はバミューダ船籍の中国のクルーズ船が寄港しておりました。乗客はなんと1810人(+乗組員760人)。それが一斉に下船し、入国手続きを行い、待機しているバスに乗り込んで観光へと向かうのです。その光景に圧倒されている私に「今日のクルーズ船は中規模で、乗客もそれほど多い方ではありませんよ」と所長。万が一もあってはならない中、真剣な表情で、礼節を持って入国審査をしている職員を心から誇らしく感じました(海外の出入国管理の現場を知っているだけに)。

大村入国管理センターは、外国人強制退去者の収容と送還の事務を司っているセンターで、収容者の4割は刑務所からまっすぐ移送されてきた外国人です。その他、不法入国や不法滞在の外国人が収容されておりますが、近年、職員は「帰国忌避者」(自国に帰る意思のない外国人)に対して筆舌に尽くしがたい苦労をされています。ハンガーストライキ(減食・絶食による示威)を行うものが後を絶たず、衰弱すると「生命の危険」から「仮放免」(して病院治療)の決定がなされるのですが、その後「逃走する」という事案が後を絶ちません。保安上支障がない範囲内で、収容者に出来る限りの自由が与えられております(実際、相当リラックスいている者も見ました)が、職員はリラックスなど無縁。ハンガーストライキを行っている外国人には365日24時間極度の緊張を伴って対応しています。法改正が急務だと私は考えています。

今後も「現場主義」を貫きながら、職員の皆様と力を合わせ「社会秩序の根幹」を支えてまいります。皆様、どうぞ、見守っていて下さい。