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義家への質問

できるだけ多くの方の質問にお答えしたいのですが、必ずしも皆様に回答ができませんので、あしからずご了承下さい。
下記の質問への回答は、抜粋してご紹介させていただいておりますが、プライバシー等の問題で下記に紹介を希望されない場合は、質問内容にその旨ご記入下さい。

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Q.【中日新聞】質問者:しい 2009/07/28

28日の中日新聞を拝見しました。
現役の教員です。

毎日、本当に一生懸命子供たちと過ごしているつもりです。
うれしくてうれしくて踊りたくなる日もあれば、
及ばない自分の力のなさに
くやしくてくやしくて泣いてしまう日もあります。


いろんな学年を持ちましたが、(小学校です

現代は本当に多くの子供たちが悩んでいると感じています。

先生、本当に少人数学級は授業に支障をきたすとお考えですか?
人数が少ないことは、教員を守るためなのでしょうか?

私はそう思っていません。
学力以上に、ただ単純に愛してあげることがいまの小学生には必要です。
言葉にすると薄っぺらいけれど、
「どの子も」はすごく高いハードルです。

今、1年生の担任をしています。
34人学級です。
給食の準備中、8人の子が当番をしています。見ていないと、お皿にきれいに盛ることはできません。
その時に、トイレでお漏らしをして泣いている子がいます。
同じタイミングで、吐いてしまった子もいます。
学級にはすぐに飛び出してしまうアスペルガーの子もいます。

先生なら、どうしますか?


A 義家弘介より
しっかりと、子供たちの成長、発達段階に応じた議論が必要であると感じています。
例えば、しい先生の担当なさっている小学校低学年は、子供たちにしっかりと目の届く環境を作ることが大切だと思います。
その一つとして三十人以下の学級を作ることは有効だと思います。また、別の議論として幼・保と小学校の更なる連携も必要でしょう。

しかし、一方で小学校高学年や、中学生なら、どうでしょうか?

現在、公立小学校の一学級あたりの児童・生徒数は、

小学校で『25.5人』
中学校で『29.5人』

現行法では、40人がクラスの基準であり、学年の人数が41人であれば、20人と21人の2クラス編成になりますが、40人までは1クラスとなるわけですが、もちろん、先生のクラスがそうであるように、学校や地域によっても差はありますが、全国的にはすでに1学級の人数は30人以下という現状なのです。

この現状の中で、クラス編成の基準を『一律』に40人から30人に改めたらどうなるでしょう?

平均でも30人を下回っている現状の中で、30人を超えた学級は、すべて2クラスに分かれるということを意味するのです。つまり、31人の新入生が入ってきたら、15人と16人の2クラスということになります。

当然、クラスが増えた分。新たに公務員である教員を大量採用せねばなりません。そして、一度、採用されたら、更に少子化が進んでも原則として終身雇用です。10年後、20年後、生徒が数人になってしまっても、です。

中学校で15人と16人の2クラスで、どうやってスポーツ大会をするんでしょうか?男子8人、女子8人で合唱をするのでしょうか?文化祭はどうするのでしょうか?その中で、しっかりとしたリーダーは育つでしょうか?15人規模の学級で民主的話し合いはできるのでしょうか?私はそれに対して懐疑的なのです。

日々、現場で頑張られておられる先生たちを私は心から応援していますし、尊敬もしております。先生のおっしゃることの意味も苦労もよくわかります。しかし、子供たちの健全な発達を保証するためには、小学校高学年以上は一定規模の生徒数が必要だと私は思います。

先生のおっしゃる通り、学校は勉強だけを教えればいいという場所ではありません。特別活動や文化活動、教師との関わり、友人同士の関わり、喧嘩や恋愛、それらすべてを通して成長していきます。
その上で、現実問題として20人以下学級が小中学校の一般になってしまうことが、果たして子供たちのためになるのか、ということをしっかりと議論する必要があろうと思います。

小学校低学年は加配措置で少人数、中・高学年は一定規模のクラス編成(私は30人以上必要だと考えています)、荒れていたり、問題のある学校は、臨機応変、より弾力的な編成を可能とする制度の確立が大切だと私は思います。

例に出された給食についても、もし、30人を基準とした学級編成になれば、先生のクラスの生徒は17名になりますが、そうなると給食当番は一日置きとなります。小学校高学年で一定規模のクラス編成がなされていれば、例えば6年生が5人、給食リーダーとして1年生のクラスに入る(私の通っていた小学校でそんな取り組みがありました)、なんてことができますが、もしも6年生もクラスに17人しかいなければ、そんな余裕はないでしょう。

教師を増やせばいい教育ができる。
私は一概にそうは思いません。
誇りを持ち、頑張っている先生に、どう具体的な応援ができるか、こそが重要で、語弊はあるかも知れませんが、生徒そっちのけの先生が増えることは子供たちにとってマイナスでしかないのではないのでしょうか。

このホームページに小学生を含み、たくさんの子供たちから悲痛な叫びが連日のように届きます。
彼らの叫びは、少人数学級になったら解決するでしょうか?もし、本当にそう思う先生がいるとしたら、それは大いなる勘違いだと私は思います。

今は夏休み、生徒は学校に登校してきません。
私はこの夏休みもいろいろな学校に足を運んでいます。
毎日のように生徒たちとともに部活動に汗を流す先生たち、補習をしている教師たち、教材研究をしている教師たちががいる一方で、有給を消化しながらゆっくりと夏休みを過ごしている先生もいますし。法律で禁止されている政治活動を熱心にしている先生もいます。
夏休みの学校で出会う先生たちは言います。
「楽できる人は、ほんと、楽できるんですよ、学校は…」
学級数増に応じて単に教師の数を増やしても、この現実は解消されないと思うのは私だけではないと思います。
ようは、こういった声を、現実を、どのように受け止めるか、です。

しんどくない仕事なんてありませんし、私の同期の仲間たちも、毎朝6時過ぎに家を出て、帰宅は夜の11時過ぎ、休日はゴルフの接待、休みは上役が先に取って、やっと回ってきたら季節はずれで家族の休みと合わなかった、なんていうのがざらなのが現実です。

先生はご自分の意見をはっきりと伝えてくれました。考え方の違う部分があっても、私はそんな先生を尊敬します。
一方、社会とかけ離れながら、仲間内で文句ばかり言いあっている先生や、『子供たちのため』という錦の御旗を振りながら、自分たちの思想信条や勤務条件のことばかり主張する先生にはうんざりしているのも現実です。

頑張る学校や、頑張る先生が当り前に尊敬・尊重される。そして、それを担保する環境を社会総がかりで整備していく。
私は、この夏も日本中を回り、多くの『本当に子供たちのためを思っている声』に耳を傾けたいと思っています。

もう一度、私の考えを繰り返しますが、全部一律ではなく、小学校低学年おける少人数学級編成には賛成です。もっといえば、現行教育の6・3・3・4制度を見直し、幼児教育を重視した再編が必要であると思っています。

そして、最後に、私が先生と同じ状況にあったなら、小1の子供が、お皿にきれいに給食を盛れないことも、お漏らしをしてしまう子供がいることも、学級を飛び出してしまう子供がいることも『当たり前』だ思います。そして夏休みは、それを解決する一つのきっかけとなる契機とすべく、学期中にはなかなか出来ない家庭訪問や個別指導を考えると思います。
もちろん、苦しい。でも、偶然出会った大切な子供の半分が別のクラスに移ればいい、他の先生に任せよう、とは決して思わないと思います。

今は大学と公教育の枠組みからあふれ出てしまい、通信制サポート校に通っている子供たちと向き合っていますが、色々ありますが、彼らは私の宝物です。それを守り、育てることが、私も責任であり、そのためならあらゆる手段を模索したいと日々、奔走しています。









Q.【何もできないただのバカな22歳。】質問者:chery kim 2009/07/13

義家さん、こんばんわ。
私は、何もできないただのバカです。
何も取りえがありません。
私は、何も出来ない22歳です。
両親は、弟ばかりを優先するし、何も理解させてもらえないんです。
どうしたらいいのか全く、わかりません。
どうしたらいいですか?

A 義家弘介より
何もできない人間なんて、この世に一人としていない。
そんな奴は、いないんだよ。
人生には、そんな風に感じる時もある。
俺だってそうだ。
でも、自分で自分を否定してどうする!
自分を否定する自分を否定することから始めよう。
否定の否定は、肯定、そうだろう?
それが、まず最初の、『出来ること』、いや、『すべきこと』だ。
一緒に頑張ろうな!
俺も、無力感をいつも感じながら、みんなを支えにして頑張ってるんだからな!

Q.【教えてください】質問者:hiro 2009/04/23

この前コメントをさせて頂いた24歳のhiroです。読んで頂けたでしょうか?どうしても教えて頂きたいのです。私は自分のケイタイは持っていないので、唯一ここでしか相談できません。どうしても知りたい。なぜ、普通の人は知的障害者の人をバカ扱いするのか、それで、なぜイジメるのか、それと、なぜ障害者の人と結婚してはいけないのか。私もそれで昔から苦しんできたし今でも・・・。今も毎日、障害者だということで別れさせられた彼氏のことを思い出して泣いて・・・。この気持ちは誰も分かってくれません。私は今、自傷行為をしてなんとか気を紛らわせています。それで思い出さないようにしています。親とも縁をきられて今は一人です。義家先生に相談してもダメなら私には誰もいません。お願いです。コメントをお願いします。

A 義家弘介より
人の障害を見下したりバカにしたりする愚かな人間がいる。
しかし、それがどんなに人間として情けないことで、許してはならないと思っている人間も、また、そんな侵害から守りたい、守らなければと思っている人間もいることもまた確かです。そして、俺もその一人でありたいと、必死に活動しています。

そもそも、「別れさせられた」、そんなもので納得する相手なんて、その程度の相手。きっと体を張って幸せになどしてくれないだろう。
誰もいないんじゃない。
まだ出会っていないんだ。
自傷行為は、hiroという存在を傷つけるだけ。
それよりも、自分の魅力を日々磨いていこうぜ!

Q.【義家先生、教えてください】質問者:みほ 2009/04/06

私は教育学部の2年生です。義家先生のような教師になりたくて教育学部にはいりました。子どもたちが猥褻な犯罪に巻き込まれたり、虐待されたり、それだけでなく少年の犯罪が多く胸が痛いです。私は子どもたちを卑劣なことから守りたい。でも、今、私にできることは何なのかわかりません。なぜ、自分は無力なのかと思うばかりで苦痛な毎日です。義家先生、忙しいと思いますが何か一言いただけたら嬉しいです。

A 義家弘介より
今日、目の前にある階段を一歩だけ登ろう。
そして、明日も、目の前にある階段を登ろう。
俺はそうやって生きてる。
単なる嘆きから生まれるものはない。
それを、これまでの人生で嫌というほど思い知らされてきた。

今できること。
たくさんあるよ。
ほら、こうしてメールしてくれたことも、そうだろう?
一緒に頑張ろうな。
無力さを認めた時が、スタートなんだから。

 義家弘介

Q.【義務】質問者:そら 2009/04/05

あと2年で小学校に入る年の息子が居ます
行きたくないと行ったらじゃあ休んだら良いと私は言うと決めてる
学校にいって子どもに何のメリットがあるのか
習い事との違いは何なのか
友達・教養・礼儀・コミュニケーション
全て習い事でも取得できます
今の日本の学校に頑張ってとまで言えない

義務という言葉や綺麗事はなしで答えて欲しい

A 義家弘介より
『義務』『自由』とは、『権利』『責任』と表裏一体のもの。

昔、俺は必死に思いを権利を主張しました。
自由を叫びました。
しかし、それが届くことはなかった。
十六歳の時、何もかも失ったあと、一人、部屋で「いったい何が間違っていたのか」を自問自答した。
そして、抱えてしまった自分の孤独が『当然の結果』だったと思った。

俺は何の責任も果たしていなかった。
俺は何の務めも果たしていなかった。

学校に行きたくない、と子供に言われたら、「じゃあ、やすんだらいい」と言うとおっしゃいますが、それは自由かも知れない。しかし、その自由の裏側には重い責任があります。
不登校という選択は、軽いものではありません。
その履歴で裁かれてきた、今も苦しんでいる多くの者たちを俺は知っています。
例えば、俺は今、38歳。
『不良少年』と言われた期間はその中のほんの数年です。それからは血のにじむような努力をしてきたつもりだし、自分のことをさておいてでも、こんな自分を必要としてくれる人のために生きてきたつもりです。
それでも、多くの人から見たら、俺は今も「昔不良だった人」なのです。

教育はメリットだけで選択するものではないと俺は思います。
デメリットもまた、人生全体のメリットになりうるもの。

俺はやる気のない先生に失望した。
だから、教育をまともにしなきゃと思えた。
俺は素晴らしい先生と出会えた。
だから心のそこから「ありがとう」と言えるようになった。
す矛盾と憤りをはらんだ混沌とした日常の中だからこそ、それを経験できたんだと思っています。

答にはならないかもしれない。
でも、俺が息子から、
「学校に行きたくない」
と言われたら、きっと「いいよ」とは言わない。
メリットとか、そんなことも考えない。
まず、『なぜ、そう思っているのか』を問うでしょう。話し合うでしょう。
苦しみの中にいるなら、体を張ってでも守るでしょう。
甘えで言っているのなら、激怒するでしょう。
そして自分には親としての責任を問うでしょう。
そして、出した答えに責任を持って、息子とともに立ち向かうでしょう。

義家弘介

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